【AIP】何が食べられるの?【ステージ1】
AIPのステージ1は、炎症を起こす可能性のある食品の除去です。
何を避けて、何を食べれば良いのか、書いていきたいと思います。
野菜
野菜はなるべくオーガニックのものを選びます。表皮についた農薬だけでなく、土壌から水を通して吸い込んだ農薬の化学物質も避けたいです。アメリカでは、特に農薬に汚染された野菜や果物のリスト、Dirty Dozenを毎年公開しています。そのリストに載っているものは特に、オーガニックを買うようにしています。
積極的に食べたい野菜
アボカド、カボチャ、アーティチョーク、ルッコラ、アスパラガス、ビーツ、青梗菜、人参、セロリ、きゅうり、玉ねぎ、生姜、ニンニク、ネギ、レタス、プランテイン、さつまいも、ヤムイモ、タロ、ユカ、ニラ、ズッキーニ、キャッサバ、など。
避けるべき野菜
ナス科の野菜(じゃがいも、茄子、トマト、ピーマン、パプリカ、ししとう、唐辛子、など)。トウモロコシも穀物なので避けます。
注意する野菜
きのこ類はアレルギー反応のある人もいるようなので、注意したいです。また、アブラナ科の野菜(キャベツ、大根、白菜、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、小松菜など)にはゴイトロゲン (Goitrogen) という、ヨウ素の取り込みを阻害し、甲状腺腫を引き起こす物質が含まれているとされてきました。ただし、最近はその説を覆す研究結果が出ているようです。心配な人は、少量を加熱して食べるようにしましょう。
肉・魚
肉類はなるべく「grass-fed」「pasture free」などと書かれたものを、魚類は「wild caught」と書かれたものを選びます。ストレスの高い環境で育った生き物にはオメガ6脂肪酸が、自由放牧などストレスの低い環境で育った生き物にはオメガ3脂肪酸が多く含まれているそうです。この2つの脂肪酸は正反対の働きをしていて、オメガ6は白血球を活性化させ、オメガ3は白血球の動きを抑え、炎症を抑えるのです。自己免疫疾患の人は、オメガ3が豊富なものを選んで食べたいですね。
橋本病の人はプロテインをしっかり体内に取り込めていない事が多いので、きちんと食べるようにとの事ですが、一方で高コレステロール値の問題もあるので、脂身が少なく質の良いプロテインを選んで食べましょう。栄養豊富なレバーなどの臓物も適度に摂取したいです。
避けるべきなのは加工肉と、水銀汚染の可能性の高い大型魚です。
果物
果物は全般的に大丈夫ですが、オーガニックのものを選び、食べ過ぎに注意しましょう。血糖値を安定させるためにも、果物に含まれている糖分は取りすぎないようにしたいです。
油
使って良いのはココナッツオイル、アボカドオイル、エキストラバージンオリーブオイル。
有機ココナッツオイル
その他、避けるべきもの
- グルテン
- 乳製品
- 大豆製品
- 糖類(ステビアや人工甘味料も含む)
- アルコール(料理酒も含む)
- カフェイン
- 穀類
- 豆類
- 卵
- ナッツ、シード類(ココナッツとタイガーナッツ以外)
- ヨウ素の多く含まれる食品(昆布、海藻類)
はい、きましたー!かなりの食品が制限されてきます。
大豆がダメなので、納豆も豆腐も醤油も味噌もダメです。
グルテン、穀類がダメなので、米も麺類もダメです。日本人には辛いですね…
ペリオなどの健康食でも、豆類やナッツはOKな食事法が多い中、AIPは全部除去しちゃいます。和食の調味料は、昆布エキスや大豆成分を含んでいる事が多いので、ほぼ全滅です。何を食べれば良いの?ってなりますよね。
上に書いたように、肉と魚、ナス科以外の野菜、そして果物は食べられます。炭水化物はサツマイモやキャッサバなどから摂取できます。そして糖分は、オーガニックの純正メープルシロップもしくはココナッツシュガーを少量なら摂取してもいいそうです。
スパイス類
避けるべきスパイスは、カイエンペッパー、チリパウダー、パプリカ、レッドペッパー、カレー粉、クミン、コリアンダー、フェネル、マスタード、ナツメグ、ポピーシード、ごま、アニス、オールスパイス、カルダモン、ペッパーコーン、バニラビーンズなど。多いですね。
食べても良いスパイスは、シナモン、クローブ、サフロン、生姜、ニンニク、ターメリックなどです。中でもターメリックには炎症を抑える効果があります。
ハーブ類
ハーブはほぼ全部大丈夫です。唯一の例外は、アシュワガンダというものですが、日本人にはあまり馴染みがないですね。ハーブティーやサプリに含まれていないか気をつけてください。
塩
アメリカでは、ヨウ素添加した塩がたくさん売られています。ヨウ素不足の人は良いのですが、日本人は海草をよく食べるのでヨウ素不足の心配はないでしょう。むしろヨウ素の取りすぎが懸念されます。Iodized Saltと書かれた食塩は避けて、天然の岩塩や海塩を使いましょう。
日本であまり見かけないであろう食品は省いて紹介しましたが、もっと細かく英語で一覧にしてあるサイトがあったので、リンクを貼っておきます。The Ultimate AIP Food List