橋本病ってどんな病気?
このブログに来られた方はもう知っておられるかもしれませんが、
橋本病とはどんな病気なのか、簡単におさらいしておきましょう。
橋本病は自己免疫疾患
私たちの体には、甲状腺という、身体の新陳代謝を促すホルモンを出す器官があります。橋本病は、ここに慢性の炎症が起きてしまう自己免疫疾患です。この炎症により甲状腺ホルモンを作る働きが低下すると、甲状腺機能低下症になります。橋本病より有名なのが、逆に甲状腺が活発になりすぎてしまうパセドウ病ですね。なぜ自己免疫に異常が起きてしまうのかは、いまだに解明されていません。
橋本病の診断
橋本病の診断は、血液検査で甲状腺の自己免疫異常を調べます。甲状腺に対する抗体である抗サイログロブリン(Tg)抗体、抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体を測定します。甲状腺の腫れを調べるために触診やエコー検査が行われる事も多いです。
甲状腺機能低下症
橋本病は珍しい病気ではありません。日本内分泌学会によると、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人にみられるそうです。圧倒的に女性に多いですね。また橋本病の患者さんのうち、甲状腺機能低下症が見られる人の割合は4〜5人に1人未満だそうです。こちらは、血液検査で甲状腺ホルモン(T3/T4)の濃度と甲状腺刺激ホルモン(TSH)値を調ベる事で分かります。甲状腺ホルモンが不足すると、様々な症状が出てきます。
治療と投薬
橋本病でも、甲状腺機能がきちんと働いていれば治療は必要ないそうです。ただし甲状腺機能低下症が見られる場合は、チラーヂンS®、レボチロキシン®などの薬剤を処方されます。定期的に血液検査で甲状腺ホルモンの値を見ながら、内服量を調整していきます。
私は甲状腺機能低下症でした。
その症状について、次記事でまとめてみます。