AIP食事療法で炎症を抑えよう

橋本病などの自己免疫疾患の症状を和らげるAIPの体験記です。

AIPをやってみよう

f:id:hashimotosdiet:20201008083407j:plain

 

AIPってなに?

さて、AIPとは何なのでしょうか。AIPは自己免疫プロトコル (Autoimmune Protocol) の略です。プロトコルという名前からも分かるように、ただ食べて良いもの、ダメなものが分かれているだけではなく、踏むべき明確な手順があります。

 

自己免疫疾患の患者さんたちが、炎症を起こすかもしれない食品 (trigger) を除去することで、体内の炎症を抑えよう、そして何が根本の原因なのか見極めよう、という自己修復プロトコルなのです。特に西洋医療では薬で症状を抑える事ばかり考えがちですが、AIPでは症状を引き起こしている原因 (root cause) を探して、排除していきます。

 

AIPの手順

ステージ1食品の除去から始めます。炎症を起こす可能性のあるものは全て除去します。この時期は、食べられる食品がかなり限定されています。でも大丈夫、ずっとじゃありません。この期間は1〜3ヶ月間です。この期間が短すぎると効果が分からなかったり、長すぎると栄養が偏って変調をきたす事があるので、大体の期間が設定されています。

 

少なくとも1ヶ月、トリガー食品を除く事で、体内に蓄積された毒素もなくなるのを待ちます。この時の除去食ルールは、かなり厳しいです。食べ物、飲み物、調味料、サプリメントも全て、原材料だけでなく、副材料、添加物までチェックします。外食も難しい時期ですが、ここは我慢です。この時に除去する食べ物の一覧は別記事にまとめます。

 


 

ステージ2食品の再導入です。排除した食品を、少しずつ戻していきます。ここで重要なのが、一度に数品目をまとめて再導入しない事です。週に1品目だけ、戻す事ができます。一週間かけて、再導入した食品に対する過敏反応がない事を確認したら、再導入成功です。また違う品目をひとつ選んで再導入を繰り返します。過敏反応が見られた場合は、その食品はもう食べない方が良いという事です。以降の自分の食事から除外しましょう。

 

ここも細かいルールがあるようなので、別記事にまとめたいと思います。

 


 

ステージ3では自分用にカスタマイズされた食事法が分かったので、それを続けていきます。これは「カスタマイズされたペリオ」や「再導入済みのAIP」などと呼ばれる事もあります。中には単品で少量の摂取は大丈夫でも、他の食品との組み合わせや、摂取量、調理の仕方などによって反応が変わる食品もあるので、引き続き自分の体調に注意を払いつつ生活します。

 

毎日食べた物の記録をつけておくと、体調が悪くなった時に原因探しがしやすいです。

 

あと、食品以外にも目を向ける必要があります。十分な睡眠を取る事、運動をする事、ストレスを溜めすぎない事、身の回りの化学物質を除去する事など、食品だけにとらわれず、何が自分の体調を悪化させているのか、辛抱強く観察しなきゃいけないんですね。

 

AIPはマラソンだ、と言われます。体調も季節や加齢と共に変わります。ずーっと自分の身体と向き合って、どうすれば快適に生きられるのか試行錯誤していく事になります。自己免疫疾患とも一生のお付き合いですから、どうせなら快適に生活したいですね。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ